弁護士木下晴耕が青森県犯罪被害者等支援検討会委員（副会長）に就任しました。

既に２回の会合を行い、第１回会合では、これまで東北で唯一、犯罪被害者支援条例（生活安全条例に犯罪被害者支援条項を設けているものを含む）を持ってこなかった青森県において、犯罪被害者支援条例の年度内制定を目指すことを確認しました。第２回から、条例の具体的な内容について検討しております。

この数年の間、都道府県レベルでも市町村レベルでも、犯罪被害者支援条例制定の動きが加速している中で、青森県内はというと、県レベルでも市町村レベルでも条例がなく、他都道府県の居住者との間に地域間格差が生じています。一つの犯罪によって複数の被害者が発生した場合に、住所が青森県内の被害者と県外の被害者とで、受けられる支援や金銭給付の内容が異なるという極めて深刻な事態となっています。

また、条例を制定するとはいっても、その内容が犯罪被害者支援の役割を十分に果たすものでなければ、せっかく条例を制定しても意義の乏しいものとなってしまいます。制定ありきで拙速に進めることは避けなければなければなりません。

本検討会では、他の自治体の条例と比較しても遜色のない、また、青森県という地域にふさわしい内容の条例制定を目指して、検討を進めてまいりたいと考えております。